上尾の方より相続に関するご相談
2025年11月04日
Q:母名義の不動産をどのように相続すべきか悩んでいます。行政書士の先生、遺産の分割方法についてアドバイスをください。(上尾)
私は上尾在住の男性です。亡くなった母の相続について悩みがあります。
母には借金こそないものの、遺された財産はそれほど多くありませんでした。十数年前に父が亡くなって以来、母は上尾で一人暮らしをしておりましたので、老後の生活で貯金もほとんど使い切ってしまったようです。唯一価値の高い財産と言えば、母が生前に暮らしていた上尾の実家くらいです。
私には妹と弟がおりますので、相続人は3人です。この3人で遺産分割することになりますが、妹も弟も上尾を出てそれぞれ別の場所に居を構えておりますので、現実的に考えると上尾の実家は私が相続するのが妥当だろうというのが私の考えです。しかし、それでは妹と弟の相続する財産がほとんどなくなってしまいます。
行政書士の先生、家族で遺産分割について話し合うにあたり、ほかによい分割方法がないものかアドバイスを頂けないでしょうか。(上尾) 
A:相続財産の分割方法として、現物分割・代償分割・換価分割の3つをご紹介します。それぞれの特徴を把握し、最適な遺産分割方法を検討しましょう。
相続財産の主な分割方法は、現物分割・代償分割・換価分割の3つがあります。それぞれのメリット・デメリットをご紹介しますので、それぞれの特徴を十分考慮し、上尾のご相談者様にとって最適な遺産分割となるよう考えていきましょう。
現物分割は、財産を売却などすることなく、現物のまま分け合い相続する方法です。今回の上尾のご相談様を例に挙げると、上尾のご実家を相続人の1人が相続し、その他の財産(預貯金など)を別の相続人が相続する、というかたちです。
【メリット】
- 相続財産を現物のまま残しておける
 - 売却などの手間がかからず、相続手続きがシンプルに完了する
 
【デメリット】
- 各相続人の相続する財産の価値に差が生じるため、遺産分割が不公平になるリスクがある
 
代償分割は、一部の相続人が相続財産を現物のまま相続し、その代償としてその他の相続人に対して金銭や財産などを渡すことにより、それぞれの取得する財産額が偏らないようにする方法です。
今回の例では、まず上尾のご実家がどの程度の価値があるかを調べるために不動産評価を行い、評価額を3等分し、一人当たりが取得する金額を割り出します。そして、ご相談者様が上尾のご実家を相続し、かわりに妹様と弟様に相応の金額を支払う、という流れです。
【メリット】
- 相続財産を現物のまま残しておける
 - 代償金を支払うことで、偏りのない遺産分割を目指すことができる
 
【デメリット】
- 相続財産を現物のまま相続した人は代償金を工面しなければならず、経済的な負担がかかる
 
換価分割は、相続財産を売却、現金化してから分け合う方法です。お金を分け合うことになりますので、もっとも公平に分割できる方法といえるでしょう。
【メリット】
- 現金を分け合うため、それぞれの取得金額が明確となり、遺産分割が公平になる
 
【デメリット】
- 相続財産を手放さなければならない
 - 売却の手間など手続きが多くなる
 - 売却に手数料がかかるほか、状況次第では譲渡所得税が発生する可能性もある
 
以上が主な遺産分割方法です。まずは専門家に上尾の実家の評価を依頼し、その価値を確認してから、どの遺産分割方法がふさわしいか話し合ってはいかがでしょうか。
地域密着型のきめ細やかなサポートをモットーとする上尾原市相続遺言相談室では、上尾の皆様の相続に関するお悩みが解消されるよう、親身にサポートさせていただきます。初回の完全無料相談では、上尾の皆様のお話を丁寧にお伺いし、個別の事情を十分に考慮したうえで最適なアドバイスをさせていただきます。上尾の皆様は、まずはお気軽に上尾原市相続遺言相談室の初回無料相談をご利用ください。
